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The study of BCXC skiing/Hiking

自分でも読みたくなるような山歩きと城旅と道具分析のブログを書きたいと思ってます。1泊森Hiking,BCクロカンを行く。メインは尾瀬、奥秩父。instagram風景・道具 /Twitter短文分析: mtnirvash6666


by nirvash

Dayhike尾ノ内沢渓谷-西岳-両神-日向大谷

尾の内渓谷歩道は八日見山道の木柱からのトラバースのあと、主稜線直前で道とピンクテープが見つからなくなり、西岳の尾根をピッケルをフル活用し岩と草付きを無理やり1.5時間かけて登り上げた。
そもそも、尾の内沢を抜け出た後のすべる急斜面は積雪期には団子になって滑落しやすいので、戻ることができない。よってリスクヘッジ的に使うべき道ではないのかもしれない。


初めて気づいたが、西武秩父駅は珍しく、バスと距離のある乗換駅のダイヤが掲示されている。
本日も霧が秩父は出ている。武甲山も見えなかったが、日の出とともに霧が晴れてきた。
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8:09に尾ノ内渓谷入り口に到着した。こっから上がっていく道は凍って滑りやすいのでスタッドレスがよさそうだ。
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天武証尾根のピークだろうか。

駐車場は24時間開いているようだ。左へ行けば八日見林道で開通すれば日向大谷方面へ行けるが走りやすい道かわからない。登るのはつらそう。自転車を日向大谷に置いて尾の内スタートも可能なのだろうか。

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トイレが2棟、休憩所、意外に売店もあった。
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いまはないのだろうが、どこに氷柱があるのかわからなかった。
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トレースはつり橋を渡ったところで終わっていた。しょっぱなから雪の乗ったつり橋を慎重に渡りった。
道はもともとの遊歩道らしい木道が壊れ、鉄板が固定してあるが20cmくらいの幅なので観光客は引き返すだろう。この道は全体的に細いのに沢沿いなので登山者でも滑落する危険はある。
道幅は広いところはある。
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山ノ神以降は一段と細い道。
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今後、渡渉が10回程度あるので冬なら濡らさぬよう防水の靴がいい。
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右岸左岸を行き来しつつ鎖場に到着。
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道が鎖場の少し上に来ているように感じたが、ほかの人のヤマレコを見るとアンダーから見ている。少し下から行けばスタンスが見えたのかもしれない。上からだとスタンスが落ち葉で埋まってわからず、踏んでみたら崩れたので危ないと思い無理やり高巻きした。3cmくらいの小さいホールドを使い、左上の写真の倒木の隙間から体を滑り込ませ、なんとか巻いた。そのせいでザックに小さい穴が空いた。

もっと遠くから高巻くか、高巻くくらいなら撤退すべきだったが、ここまで車でも急で滑りやすい渡渉や坂がけっこうあったので戻るのも億劫だった点は反省である。
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左右に矢印があるが左のほうにテープが続いているように見えるのでそちらへ。左岸にテープがようには見えなかった。
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山ノ神以降はなかった道標が突然出た。油滝は水が枯れたのか存在に気が付かなかった。このタオルは自分のではありません。
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このあとは沢を離れて、チェーンスパイクを無雪期でも使いたくなる急な斜面を登っていく。今回は積雪期なのでチェーンスパイクは一番最初から着用しています。でも最初から雪が団子になって滑るので、こういう急な斜面では登りでさえ団子を取るのに気を使いました。なので、積雪期は下りにこういう急斜面は使いたくないですね。
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八日見山道の木柱がちょっと平なスペースあたりにあった。
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このすぐ横にしめ縄がありそこをくぐって東方面のトラバース道(↓の写真)へ行く。
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しかし、道とテープを見つけられないところに出た。稜線も見えることだし直登することを選んでしまった。しかし見える稜線は西岳北東尾根でこっから西岳まで1:30かかった。

まずは草付をの急斜面を登る。そのあと見える10mくらいの大岩を巻く必要がある。木の根と八日見山道の木柱のとこでだしたピッケルを頼りにどうにか2点支持も仕方なく使いながら斜面にはりつく。木がどれくらい生えているかを見定めながら、使える岩を確かめながらへつる。岩が崩れてぼろぼろ落ちていく。パズーの気分だ。滑落したら骨折して復帰できなくなる。着実にヘッドを突き刺す場所を選ぶ。
そのあと5m程度の岩に木が付いていたのでこれは登る。ピッケルを脇差のようにショルダーハーネスに差込んだ。ボルダリングのように体を横にしたり。立ちこんでなんとかクリアした。体力をかなり消費する。
昭和グローブのテムレス+フリースグローブはグリップがよく気温2度のなか素手で登ることなく全工程を通せた。
そのあと10mクラス大岩をピッケルで決死のへつりをする。木の根さえなく石ももろいので2点支持でなんとかホールドのある花崗岩らしきものにたどり着き、根を利用しながら登る。
腕の力も全力で使いなんとか背に乗る。そこからは木が生えているので、木をホールドとして最大限利用しながら、もしくは木に登りながら岩を登る。先は見えず次の大岩が出るか不安を常に持っていた。
その末やっと、岩のない状態になった。木を掴みながら行くとピンクテープと鹿道にしては太い道形が尾根左にあった。それに乗って行くと石楠花をつかみながらピークに出た。おそらく、西岳から北西に3つ目のピークである。北西方面から西岳へ上がる道らしい。西岳方面へ尾根沿いに行くことにする。すぐに鎖と支点用の真新しいロープが付いていた。そして、また登りでチェーンスパイクを蹴りこみ、ピッケルを差込ながら石楠花を掴み、とても石楠花なしでは進めない急な斜面を登る。2つめのピークに到達。テープに導かれて一旦降りるがそのときの鎖は、スタンスなしで鎖に頼るしかない場所についていた。
そして3つ目のピークに乗り上げる、2点支持で全力でシラビソを掴み段差を登る。ここは下りではジャンプしかなさそう。最後に下って西岳への登りはやはり50度くらい?の急斜面をただただ石楠花を掴み登って、ついに西岳に出た。ここで14時。
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ちょうどそこには上落合橋からピストンの二人組みが休憩していた。壮絶に安堵した。気が抜けた。雪の状態や八丁峠への道の方が楽であることを伺った。車に乗せてもらうよう頼むか10分くらい話しながら考えたが、まだ2時であったので日向大谷に降りることにした。これは本当は間違えだったかもしれない。西岳~八丁峠の方が鎖に頼らなければならない箇所が格段に少ないからだ。西岳~東岳は格段に疲れる。
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西岳~奥宮は2箇所ほど腕力を使うとこがあり、距離の割りに疲れた区間だった。鎖を使うのはたまらなく嫌だ。
奥宮~東岳に2箇所、東岳~両神山にも2箇所くらい鎖に頼る箇所がある。積雪期だから増える。主稜線以降は踏まれているため雪がシャーベット状だ。防水トレランシューズで着ていた人は靴が濡れていた。奥宮で3人のパーティ。東岳2つ前の小ピークで4人組みのパーティがまだいた。
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さすがに山頂に誰もいない。
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なんか神社が綺麗になったような。
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一番高度感のある鎖場に階段ができていた。
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大滝小屋でチェーンスパイクを外した。トイレに入った。テントが1張りあったが小屋はいなかった。奇跡的にサイドポケットから落ちずに残っていた、チョコ菓子フランを見つけ食べた。ライトをふたつ準備しておく。17:00手前からチェストに60lm,ヘッドに調光100lm程度でダブル点灯する。
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日向大谷についたのは17:31。バスは17:20だった。急いで怪我をするくらいならと走らずに、早歩き+時々小走り程度で降りてきたので、まあ別にいいかと思いながらも次は18:37で薬師の湯までしか行かないのでとりあえず歩き始める。悩みに悩んだが、小鹿野に営業所がある秩父丸通タクシーを頼んだ。1時間30分歩いてきて、前方から呼んだタクシーが来た。大神楽集落-御花畑まで7840円となったが秩父にお金を落とせたので良しとする。


最初の有人集落 出原上 消防団倉庫
夜の日向大谷は初めて通ったが、人家が相当ありながら容易に数えられるくらいしか灯りがついていなかった。切ないが小鹿野町自体が明かりが多くはない。自分の町に戻ってくると明るすぎると感じる。
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今回の目的である、御花畑の田舎うどん わたなべさんに行ったら、土曜は明日定休なので材料が少なく、作れるものがないということだったが、たらし焼き(小麦粉を葱と焼いてしょうゆをかけたもの)をつくってもらえた。次回に持ち越しですな。

by Mtgearandwear | 2016-11-28 00:46 | 日帰り山行